港区議会議員 一票の会代表 秋元ゆきひさWeb

議会報告

平成16年 第1回定例会

会期: 平成16年2月26日~3月16日

内容は、政策形成と区民参加について、(仮称)MINATOブランド開発研究所の設置目的等について、そして子育て王国基金についてです。

1. 政策形成と区民参加について

秋元ゆきひさ:

まず、一番目の質問ですが、質問の要旨だけ最初に述べさせていただいて、少しその理由を述べたいと思いますが、区は、基本計画に、第四章だったと思いますけれども、情報公開、説明責任、区民参加、あるいは区民協働という言葉を掲げておりますけれども、このキーワードの四つをどういうふうに具体的に施策の中に取り入れていくのか、具現化していくのか。例えば、政策決定のプロセスも十分に開示しながら、ガラス張りの中で区民参加を図り、情報の共有化を図りながら、一年、二年、あるいは三年かけても合意形成を図っていく。そろそろ全庁的な組織、機関をつくる。そのための具体的な制度、ルールというものを検証していく必要があるのかなというふうに思いますので、そのことについて質問したいんですが。

なぜこのようなという質問になるんですけれども、私も三期目で九年ぐらいになるんですけれども、直接的にはこの間の飯倉小学校の問題が大きな引き金といいますか、動機になっているんですけれども、いわゆる教育財産においての統廃合、あるいは一般的公共財産の存廃というと、必ずといっていいほど大きな住民の反対運動が起こると。その対応に行政も追われると。住民の方々においては、そのために大変な時間と労力とエネルギーを費やして、これに対して行政に対峙していくと。論戦を張っていく。あるいはいろいろな意味で理論武装する。当然、行政側も行政側の考え方に基づいて、それに対峙していくわけですけれども。

そこで、この間も飯倉小学校についてはつくづくそう思ったんですけれども、行政は単年度予算、あるいは予算主義において、当然、跡地の利用についての一定の考え方というのは、予算編成も考えれば夏から秋口には考えているわけで、そのことを踏まえて検討しているにもかかわらず、いつもながら予算化されて庁議決定がされた段階ではじめて跡地の問題について公にする、言及すると。それまでは「わかりません。知りません。お話しできません」。ほとんど一点張りでくると。

ところが、住民の方にしてみれば、単純に跡地の問題だけではなく、今ある施設の利用について、きちんとした議論が戦わされるのであれば、交換されるのであれば、現状のままの百パーセントの形で、そのものの施設利用が図られるのか、あるいは学校ということで言えば、そのまま存続するのかということについて十分な情報のキャッチボール、共有化、あるいはあなた方が言う、先ほどから言いますけれども、説明責任、情報公開、区民参加、区民協働ということが図られるのであれば、 十分な時間を持って話し合いのルールの中でそのことを議論していくと。一緒に行政も地域住民も同じレベル、というのは同じ情報量を持ってということですよ。同じ情報量を持って、同じ時間を共有する中で、十分議論を尽くしていく中で地域の中での学校施設のあり方、地域の中でのまちづくりのあり方という視点からその施設をどうするかということを議論していくと。

そういうルールをつくらないと、少なくとも先ほども申しましたけれども、この九年間、多くは区民文教常任委員会にいたんですが、建設常任委員会にも二年いました。さまざまな学校のこういった教育財産、一般財産においての今までの紛争と言ってもいいかもしれませんよね。住民の方は多大なエネルギーをかけて、他にも仕事がある方々ですよ。あなた方はそれが専門だから、職業軍人みたいなものだからいいけれども、一般の方々はほかの仕事がある中で、自分の子どもたちのため、あるいは自分の地域のために大変な労力を費やしている。

一方、あなた方は情報も自分たちでは持っている。それに対する予算的な裏づけも持っているにもかかわらず、時間的な流れの中で、鉄砲が頭を上を行き交うというか、あるいはそのエネルギーがいつか、飯倉小学校の問題で言えば、議案として議決されてしまう。あるいは告示されてしまうという中で、それが終息するのを、一応神妙な顔はしているけれども、通り過ぎるのを待っているみたいなね。こんなやり方をいつまでも続けているということは、住民の方々にとっても大変な不毛というか、エネルギーの無駄とは言いません、それはある意味で失礼な言い方になるので、無駄というんじゃなくて、そのエネルギーをいい方向に持っていく。有効に行政との関係につないでいくようなルールづくりというのは行政が主導的な役割の中で果たしていくべきだと思うんです。

さっきも言いましたけれども、こんな不毛な行政と区民の関係というのは、お互いに不幸だと思うんですね。そのためのきちんとした、そろそろ情報公開、説明責任、区民協働、区民参加というものについての正式なきちんとした話し合いのルールづくりというのかな、組織づくりをしていただきたい。その意味で質問させていただきます。

別の言い方をすると、私の議員という立場からすると、今までもっと、ここまで突っ込んでいうと、あなた方は少し引いちゃうかもしれないけれども、行政の不作為に対して、民事でも行政上でも裁判というものに政策決定、あるいは議会で決定したものになじまないんですね。

したがって、行政の不作為というものについても、きちんと区民が判断する、議会が判断する、あるいは異議申し立てできるという枠組みも一方で必要だろうなというふうにも思っているんですが、いろいろな意味も含めて、そのことについてどのようにお考えなのか伺わせていただきたいと思います。

区長(原田敬美):

最初に、政策形成と区民参加についてのお尋ねです。

情報公開、説明責任、区民協働、区民参画を具現化する仕組みづくりについてです。

区は、これまでも重要な行政計画の策定等にあたっては、検討段階で区民に情報を提供し、意見をお寄せいただくなど、区民の声を区政に反映させるよう努めてまいりました。また、さまざまな場面での説明責任の遂行にも努力してまいりました。

こうした努力により、区民のご理解とご協力が得られ、そのことで諸施策の円滑な執行及び実効性がより高まるものと認識しております。ご指摘の各種公共施設の存廃等も含め、できるだけ早期の情報提供・区民参加など、区民との協働関係づくりに向け努力してまいります。

2. (仮称)MINATOブランド開発研究所の設置目的等について

秋元ゆきひさ:

あとMINATOブランド開発研究所、これも先ほど阿部議員が質問されていましたが、私もこの間、説明を受けたんですけれども、企画課長と事業推進課長と総務課長がいて、三人ともみんな言うことが違うんですね。それぞれ、「いや、これは政策です」「いや、政策じゃありません。政策はこっちでやります」「いや、こっちはMINATOブランドなんです」とか、わけのわからない話になっちゃって聞くだけばかばかしい。

何か聞くところによると、総務常任委員会でも説明を受けるのもばかばかしいというので、半年ぐらい店ざらしになっちゃっているというような話も聞いているので、じゃ、これも今の区長がいなくなっちゃったら、そのまま立ち消えちゃうのかななんて、質問もやめようかなと思ったぐらいなんですが、しかし、これも五千六百万円余の予算がついていますので、くれぐれも、室長の天下り先になっちゃうのかな。何か体のいい外郭団体なのかな。ちょっと違った名前をつければ、外部組織として機能させられるのかな。そういうことじゃ困るわけですよね。やはりきちんとした設立の動機と目的が明らかにならないと。

私もサラリーマン時代、企画マーケティング、広告宣伝にいましたので、博報堂とか、ああういところからプレゼンテーションを受けましたけれども、さっきの話じゃないですけど、三人の課長から三人三様の話を聞いて、きちんとそれで説明ができて、日本語でよく言うじゃないですか。腑に落ちるってね。

腑に落ちる説明ができないような予算措置して、やらせてくださいと言われても、ああそうですかというわけにはなかなかいかないのかなと思いますので、その辺の背景についてきちんとご説明をいただきたいと思います。

区長(原田敬美):

次に、(仮称)MINATOブランド開発研究所の設置目的等についてのお尋ねです。

区内には、ブランド性の高い有形・無形の資源が数多くあります。港区が魅力あるまちであり続けるために、こうした資源を発掘し、不断に創造していくことが不可欠です。研究所は、このような取り組みの中核的役割を担う推進母体として位置づけ、地域活性化の検討や魅力を高めるための研究を行います。具体的な研究テーマや事業は、参加する区民の方々とともに考えてまいります。区民とともにこれらの検討・研究成果を活かし、具体化することで港区のブランド価値を高め、いつまでも選ばれつづけるまちの実現を目指してまいります。

3. 子育て王国基金について

3-1. 基金の対象範囲について
秋元ゆきひさ:

それから三番目は、子育て王国基金についてですが、これ自体は賛成です。いいことだなと思うんですが、教育、医療、福祉、さまざまな分野のマターに分かれていると思いますが、この基金が一体、設立趣旨、目的に沿ってどこまでの範囲をカバーするのかということはきちんと、大ざっぱな十億円ということじゃなく、アドバルーンとしてはいいと思うんですが、具体的にどういう形で使っていくということはもう少し明らかにしていただきたい。

区長(原田敬美):

次に、子育て王国基金についてのお尋ねです。

まず、基金の対象範囲についてです。

基金の設置目的は、区民をはじめ民間も含めた地域ぐるみで仕事と子育ての両立を支援するとともに、子どもたちの健やかな育ちを支えるための事業に要する経費の財源に充てるためです。ご指摘のとおり、子育てにかかわる分野は、保健、医療、福祉、教育など幅広い分野にわたります。そうした分野において、基金の設置目的にかなった事業であれば、当然対象になるものと考えております。

いずれにいたしましても、「子育てがしやすい港区」を目指し、「地域ぐるみ」の観点から地域でさまざまな形で活動されている方と幅広く議論・協議し、併せて庁内関係部課の連携・協力のもと、効果的な施策に基金を活用してまいります。

3-2. 障害児(者)の終身ケア基金の創設について
秋元ゆきひさ:

それともう一つ、これは障害福祉の関係の方とお会いするときにいつも申し上げていたんですけれども、希望として、知的障害を持った保護者の方々にしてみると、自分たちが亡くなった後の子どもの生涯の生活ということに対して大きな不安を持っているわけですよね。ですから、基本的には障害者のための基金というものも創設していただきたいんですけれども、いわゆる子ども王国基金が二十歳までということであれば、二十歳以降の障害者基金、要するに保護者亡き後の終身の生活のケアというものをどういうふうにしていくのかということでの基金の創設も考えていただけたらなというのが私の質問の趣旨でございますので、最後ですから、余り再質問したくないのであれですけれども、また余りわからないようでしたら確認で質問させていただきますが、ひとつよろしくお願いいたします。

区長(原田敬美):

最後に、障害児(者)の終身ケア基金の創設についてのお尋ねです。

障害者が親亡き後も地域の中で自立し、安心して住み続けられることは、障害者ご本人はもとよりご家族の願いでもあります。そのため、障害者が必要な介護を受けながら、少人数で生活できるグループホームの整備や、障害者が社会や経済活動に参加するための更生・授産施設の充実が必要と考えています。

なお、ご指摘の終身ケア基金の創設については、さまざまな角度から研究させていただきます。

4. 政策形成と区民参加について(再質問)

秋元ゆきひさ:

余り言ってもしようがないのかなというのは、それはそうなんですけどね。一番目は、先ほど申し上げた情報を共有化する、あるいは同じ情報量ということは、区が計画する以前、要するに白紙の状態からということも含めて申し上げているわけで、なおかつそれが各所管課がそういう形で対応するのか。あるいはそういうものをちゃんと第三者的機関も含めて、計画の立案、あるいは話し合いといいますかね、協議の場をきちんと担保していくのか。そういう必要性を説いているわけで、今、区長がすらすらすらっと読まれたような形だったらば、飯倉小学校のような問題も起きなかったと思うんですよ。これは細かくは申し上げませんけどね、いろいろな意味で。

与党さん側の立場に立って言えば、平成三年に百人切ったわけでしょう。それを昨年までほっといたということの行政の不作為ということもあるわけですよ。もちろんスタートは一緒ですよ、不作為に関してはね。結果的には賛成と反対で、それは立場は違いますけれども、いずれにしても、そういうことも含めて、住民の方が持っている、知的な意味合いでもそうだし、さまざまなエネルギー、要するにまちにかける思いとか、大変大きなものがあると思いましたよ、この間の東麻布の方々も含めて。それをなぜもっと行政が一緒になって生かしていくような方向性というんですか、そういう方向に導く、あるいはそれぞれの地域について一緒に考えていくという協働組織みたいなものをつくれないかということを言っているわけです。

区長、うなずいていただいているからわかっていただいて、でも、あなたもうじきいなくなっちゃうかもしれないから、少なくとも後ろの人たちはもう少しいるんでしょうから聞いておいてくださいよ。

区長(原田敬美):

まず、政策形成と区民参加の質問でございます。

ご指摘の趣旨も踏まえ、区民との協働関係づくりに向けた取り組みを推進してまいります。

5. (仮称)MINATOブランド開発研究所の設置目的等について(再質問)

秋元ゆきひさ:

それから二番目は、川畑室長のこれ、名指しで言っちゃったけれども、あなたが答弁を書いているのか知らないけど、さっき区長も区の魅力とか、区の宝とかおっしゃっているんだけど、会社でも何でも定款というものを最初に発足するときにはつくらなければいけないわけですよ。その目的については、これからつくってから区民の方と相談しますということで、果たして予算をそれだけとるということに対して、区民の説明責任はそれで果たしたということが言えるんですか。予算は先に出します。お金は先に出します。内容はこれからです。予算特別委員会の席上でやりますけれども、だったら一体ここの代表はだれになるのか。責任者はだれ、事務局、事務局長はだれになるのか。そういうこともきちんと明らかにしてください。しかも、さっきから同じことを言うから、予算特別委員会でやるけれども、抽象的概念で物事をごまかそうというか、それで通そうというんだから、本当になめられちゃったものだなと思うけれども、まあいいや、もう。

それから子育て王国基金については、ぜひ、区長、最後の答弁のほうで言われましたけれども、障害者の方々に対する行政上の措置といいますかね、サービスといいますか、そのことについては十分な人間的な思いやりを持って対応していただきたいというお願いをして、再質問を終わります。

区長(原田敬美):

次に、MINATOブランド開発研究所の設置目的等についてのお尋ねです。

各自治体、あるいは住民も商店街もまちの魅力づくり、活性化のために競い合う時代となっています。住み、働き、訪れ、集う場所として魅力の高い港区をさらに魅力を高め、これからも選ばれつづけるまちであるよう地域が一丸となって取り組んでいきたい、そういう考えでございます。