EU圏を中心に若者たちから新しい政党が産声を上げています

先月5日間パリでの世界大会に参加

ヨーロッパは状況の見方にもよりますが日本と同様の問題、すなわち高齢化問題、より深刻なのは雇用問題です。特に若者の雇用です。
自分達の望む職種への雇用が不況により間口がとても狭められており大学を卒業しても30〜40%が就職出来ないという状況が国によりばらつきはありますが同じ問題を抱えています。
さらに雇用全体のテーマとしてこれまでの移民政策もその是非が問われ、極右の台頭を許しています。

新しく誕生した政党はベーシックインカム(最低賃金保障)、雇用政策、脱原発、社会保障など多岐に渉っていますが、現在、活発にそれぞれのテーマについて各国の代表が自国の主要課題について話し、その後それらのテーマについて自分の興味あるプレゼンのところに参加しブレーンストーミングしていくというやり方で問題を議論し掘り下げ、より良い方向への模索と解決への糸口(政策)を見いだそうと各国の言葉が飛び交います。(一部の国では市長、地方議員も誕生しています)ちょっと大げさかもしれませんが、ラ.ミゼラブルのワンシーンのように思えてしまいました。若者達の自由でオープンなそして熱い議論がそこにはありました。

日本式の丁寧な?式次第、レジメがあり、司会進行役(会長、議長、委員長などなど御用学者、御用有識者)がとても読み切れない、理解、解釈できないように工夫、作成された役人作成の分厚い資料を前に淡々と決められ時間内に収まる議論と根底から違います。
民主主義を民衆が血で勝ち取った国と、武士や貴族達がそのまま立憲国家を名乗り第二次大戦後、やはり戦勝国からこれからは民主主義の国ですよと言われ立憲民主国家となった国とでは、国や政府は自分達のもので国民のために働くものというEU諸国圏(圏外の国からも参加してましたが)の国々とどうしても埋められない深い溝が僕には覗けてしまいました。

若い人達がどうしたら国、政治が自分と密接に繋がっていることに気づいてくれるのか、与えられるものを黙って受け取るのか、内容によっては突き返しこちらから選択肢を突きつけるかという民主主義は国民主権というそのヒントを探るパリでの日々でした。